「ポイント還元」と「その場で値引き」どっちのほうがお得!?

値段のカラクリ

買い物の際にお得を感じるのは、「ポイント還元」「現金値引き」があります。

本当は、どちらがお得なのでしょうか?

値段のからくりの面から考えてみよう。

客目線

客の視点から見たポイントと現金の大きな違いは、使い道の自由度になります。

ポイントは同じ企業か提携企業でしか使えないのに対し、現金は使い道に制約がありません。

その点において客にとっては現金値引きのほうが優位になります。

しかし、日常的に利用する店で、ポイントを使う機会には事欠かないというような場合はポイントと現金に大差はないと考えます。

企業目線

一方、企業側から見るとどうだろうか。

ポイント還元にはさまざまなメリットがあります。

まず、ポイントとは実質的に、客から無利子で預かっている資金ということになります。

1万円の商品を売り、1割の現金値引きをすれば1000円の現金が企業から出て行きますが、ポイント還元なら客がポイントを使うまで、現金は留まります。

企業はそれを運用して利益を上げることができるのです。

ポイントは顧客の囲い込みや再来店の動機づけにもつながります。

ポイント会員になっている店となっていない店が近くにあり、同じ商品を扱っていたら、売値を調べもせずに会員となっている店を選ぶのが大方の心理になります。

経営目線

企業にとってポイントに対する負担は額面通りではありません。

例えば、1000円分のポイントで1000円の商品を提供したとします。

原価率が70 %なら、ポイントそのものに対する企業の負担は700円になります。

事業の経費には、原価のように売上に比例してかかる変動費と、人件費、家賃、光熱費といった売上にかかわらず必要な固定費の2つがあり、固定費はポイントと無関係だからだ。

ちなみに、売上から変動費を差し引いた額を「粗利」といいます。

つまり、原価率が70 %なら、客に与えられるポイントには、あらかじめ企業の粗利30 %が含まれているということになります。

もっとも、ポイント還元は企業側のメリットが大きいからといって、そのぶん、客が現金値引きよりも損をしているとは言い切れません。

ポイントには貯める楽しみがあります。

目標を設定し、ポイントで希望の商品を手にしたときの達成感や満足感は大きいはずです。

大事なのは、ポイント獲得を目的化しないことです。

ポイントのためについ余計なものを買ってしまい、無駄な出費が大きくなってしまうようでは本末転倒になります。