「わがまま」が儲けられる

大成功した人の秘密を盗む

1億円を目指すなら、ただ経営入門書やビシネス雑誌などを読んでも参考にはなりません。

大多数の人がなるほどと思っても実行できないことや、100万円のネタにもならないと思ったビジネスの方が1億円に近づくはずです。

大成功した人の言葉で、ただひたすら成功例を見せるのが正しいと言えます。

よくダイヤモンドなどの鑑別で、新人にはひたすら本物だけを見せれば、必ず見る目ができると言いますが、金儲けについても同様です。

大成功した人たちの例を見ていけば、いくつかはっきりしたことがわかります。

彼らはまず自分の欲求に正直で、自分が欲しているものを商品化しようと考えています。

自分が欲しがっているのだから他にも同じような人がいるだろうと解釈して行動するのです。

これは有名な話だが、ソニーの創業者の井深氏は自分が音楽好きなのに、出張の飛行機の中で思うようにいい音楽が聴けないのが不満でした。

もっと乗り物の中などでも音楽を楽しめる方法はないだろうかと技術陣に持ちかけました。

しかも聴くだけの専用機がいいと「わがまま」を言ったらしいです。

この提案には恐らく「面倒なことを言ってきた」とか「24時間音楽が聴きたいなんて人は少ない」と技術陣がグチをこぼしたこともあったと思います。

また当時の常識では再生専用のカセットデッキなど、売れるはずがないと誰もが言ったと思います。

しかし、そこをすべて破ったところからウォークマンの大

ヒットがあったのです。

さらに、クレジットカードの発祥であるダイナースの創始者が、何をきっかけにカード会社設立を思い立ったかを考えてみます。

それは食事をしているレストランで支払いのときに、たまたま財布を忘れてしまったことがきっかけだと言われています。

「いちいち取りに帰るのが面倒だなぁ」とい

うわがままが「ツケ」の制度をシステマチックなル

ールとし、それが世界最初のクレジットカード会

社1ダイナースクラブの誕生となったそうだ。

インターネットによる宿泊予約サイト最大手の

旅の窓口についてはこんなことを聞いたことがあ

る。あそこはもともと日立造船が始めているのだ

が、創業メンバーはコンピューター技術者たちだ。

そのきっかけは「出張のときにホテルを探すの

が面倒だ」というグチだったのかもしれない。実

際「ネットでホテルの予約ができるようになれ

ば、ビジネスになるんじゃないか?」くらいの気皆さんにも覚えがあるのでは? 込んでいると

きのホテルの予約だけでも面倒なのに、値段のこ

とや領収書のことで総務から文句を言われてうん

ざりなんてことが。

持ちで95年に事業の準備を始めた程度だった。

しかし、これらのもめごとを嫌なこととしてお

くよりも、だったら他の人々にも同じニーズがぁ

るだろうと社内で事業を立ち上げて大きな収益に

結びつける行動力、面倒なことはやりたくない

という社員のわがままなアイデアが起点となった

結果、300億円以上の企業価値が付くに至った

のだろう。

崩せない常識ほど儲けは大きい

宅急便のヤマト運輸については知っているだろ

うか?ある日、創業社長の小倉氏が、弟の息子

に洋服を送ってあげようとした。だが、自分は運

送屋なのに送る手段がない。方法は郵便小包しか

なかった。しかし当時の郵便小包はかなり面倒な

ものだった。

まず重い荷物を郵便局まで運ばなくてはいけな

い。受付時間も限られていて会社勤めが終わって

からでは間に合わない。大勢並んでいて待たされ

る。かつ梱包方法の決まりも細かくて非常に面倒

なものだった。

もっといい方法が欲しいと思っても、普通はこ

こであきらめる。まさか自分で郵便小包に対抗す

る事業をおこそうなんて思わないし、もし思った

としても、相手は国が経営していて圧倒的なシェ

アを持っているのだから崩せるわけがない。これ

が常識だろう。

しかし小倉氏は、だからこそ可能性が大きいと

考えた。郵便局は「運んでやる」という親方日の丸

精神丸出しで、サービス精神などまったくなかっ

た。だからこそここに参入したら成功すると解釈

したのだ。

次にどう行動したかだが、これは崩せない常識

などないと確信して突き進むしかない。自分がこ

れほど望んでいることは、必ず他の人も欲してい

るのだ。ただ皆、思ってもやらないだけなのだ。

当時はまだ長距離貨物と大手企業の下請けしか

していなかったが、まず大手企業との契約を切っ

て、社内の構造変革を図った。

もちろん大変な抵抗はあったわけだ。仕事をく

れていた大手企業から社内の保守派までの抵抗

が。あるいは運輸省との戦いではあきらめたくな

る気持ちの連続だったろうが行動をとり続けた。

その結果が今日である。

さて、あなたは小倉氏とどこが違うのだろう。

恐らく本質的には違わない。いままであなたも

「こういうものがあったら……」と心から望んだ

「わがまま」な経験があるだろう。

なぜできないのか?

できる人になる?

それともこの本を読んで

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